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徒然なるままに「温故知新」

 自分の思いついたことを徒然に書いてみました。
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Q9桐の箪笥


「桐の箪笥は火事に強い」って聞いた事有りませんか?、私の辛かった体験で家(工場)が火災に遭って全焼した時火の勢いは強烈で鋳物の機械は飴のように曲がり耐火金庫の中の書類でさえ炭の様に真っ黒に成ってしまいました、
そんな中で母親の着物を入れて置いた桐の箪笥だけは外見は焦げていましたが入れて置いた着物は多少水がかかってしまったものの無事でした、桐と云う木だけを考えると火を点けたらすぐにでも燃えてしまいそうなのに・・・
何でそう云われるのかが納得出来ました、消防車からの放水で桐の材が水を含み膨張する事で隙間を塞ぎ更にスポンジの様に水を吸収し続けた結果全てを溶かし灰に変えてしまうほどの火勢から中身を守ったのです。
私の爺さんから聞いた桐に関する別の話ですが、昔漁師だった頃海に落しても水が入らない箱が有ってその中に航海中重要な書類等を何時も入れておいたそうです、多分「船箪笥」とか云われるものだと思います、
構造上隙間の多くある引き出しや扉の有る正面には重たい装飾金具を付けて有り、仮に海に落ちた時には重たい金具の有る面が直ぐ下を向きちょうど洗面器を伏せて中に空気が溜まる状態で海水の浸入を防ぎ時間と共に桐が水を吸って箪笥と同様に隙間が塞がり水密になったのだと思います。
因みに桐には吸湿防虫効果が有り別の意味でも衣類等の保管には良いと云う事です。
今の様に目的に合った近代的な素材の無い頃に、大した知恵だと思いませんか?。

2010-04-07

Q8「今に、判るよ」


仕事の成果に対して自分の期待している程の評価が得られなかった時、対外的な不満が溜まった時等には不満がつい愚痴に成ってこぼれてしまいます、そんな自分に父親は何時でも「今に、判るよ」と云って私の少しばかりの自惚れを否定していました、なにを何回云っても応えは同じ「今に、判るよ」でした、私にしてみれば「今に、・・・」では無く「今、・・・・」なんですけど・・・
今はもう、傍に居ないので何故そう云ったのか真意は判りませんので想像することしか出来ませんが、多分「今、そんなつまらない事ばかり云って無いで黙って働け・・・バカタレ」だったのかも・・・
でも、何年経ってもその言葉が忘れられずにいて、今ではあの時父が私に云いたかった言葉は・・・。
「人生を今と云う時間で輪切りにして、一喜一憂するな、将来に向かって努力し続ければ結果はついて来る」
「自惚れるな、評価は他人がするものだ、謙虚でいなさい」

2010-04-07

Q7味覚は人の感性


古くからお付き合いしている中華料理店の御主人にこんな質問をした事があります、
「此処の料理は如何してこんなに美味しいのですか?」
「厨房に居る料理人の腕前が最高だから・・・」と料理人の自慢をするのかと思っていたのですが、その答えは・・・
「私は料理を作る事は出来ないが、自分が料理人に要求する「味覚」が最高のものだから」
作る側でしか無かった自分にしてみると意外な答えでした、しかし確かに人を関心させる程の物は両者の感性と技術が求めそして応えることに因って初めて作り上げる事が出来るのだなぁ~と。
例えばオーケストラの演奏に奏者と指揮者が有る様に、素晴らしい感動を表現する時には必ず両者の切磋琢磨している姿が有ります。

2010-01-05

Q6師匠の真似


苦難に対面した時どうやって切り抜けるか、難しい仕事をどうやってやり遂げるか等、自分の貧しい経験の中だけではどの様に判断し行動して良いのか自信が無い場面が有ります、そんな時に何時も助けてくれたのは、先輩である父母が働いていた時の姿を思い出し、そして、その姿を真似することでした、有り難いことに子供の頃から製造業でしたので何時も身近に居て、私の記憶の限り父母の姿を思い出すことが出来ます、夜も寝ないで現場で働き又見積をしていた汗にまみれた父の姿、父を支えて必死に生きた母の姿、自分は単純に其の仕草を真似することだけで、多くの困難を乗越える事が出来ました、現場で・見積で・あんな時・こんな時
親父はこうやって対応した、お袋はこうして我慢した様々なシーンを自分達に重ね合わせる事が出来ました、真似を始めた頃は父母の心情まで理解することは出来ませんでしたが、真似を続けることで自分は何の為に何をしなくては成らないのか、少しは理解出来てきたような気がします。
反抗ばかりして放蕩だった自分には遅いかもしれませんが、真似の出来る師匠が居た事の有りがたさを感じています、もっと早く気がついていればよかったのに・・・。

2009-12-02

Q5言葉だけでは伝わらない


何処のご家庭にでもある風景ですが、食事中小さなお子さんに「行儀良く食べなきゃダメヨ」~「どうして云う事がワカライノ」、私も子供達によく言った言葉なのですが、でも考えてみると子供にとっては親が期待している「行儀良く・・・」とは・・・???
経験豊富な人が経験の浅い人に物事を伝える時「こんな簡単な事がナンデワカラナインダ」と思う事がよくあるのでは?
同じ言葉で表現されても伝えた相手が期待通りの行動をするとは限りません、我々の業界でも、親方が弟子に「此処は特に丁寧に仕上ろヨ」・・・弟子「判りました」・・・親方「ナンデ云った通りに出来ないんだ」
・・・弟子「云われた通り丁寧に仕上げマシタヨ」・・・親方「???」・・・弟子「???」
親から子供に、親方から弟子に自分の行動と結果を見せる事でしか伝えられないない大切な事が沢山有ります。

2009-10-29
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